高橋祥子『ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考』

たとえば ヒト は 姿形・体質・性格 など 極めて 多様 です が、 実は ゲノム の およそ 99・9% は みな 同じ もの を 持っ て い ます。

ヒト は 99・9% は 同じ ゲノム 配列 を 持っ て いる 上 で 0・1% だけ 差異 が ある から 多様 だ という こと が 認識 できる ので あっ て、 ミジンコ や コアラ、 ウーパールーパー など ゲノム 配列 が 大きく 異なる 生物 を 入れ て 考え て しまう と、 ヒト 間 の 差異 など 微々たる もの で 多様 で ある とは 言え ませ ん。

単に バラバラ に 存在 し て いる もの を 集める こと だけが 多様 性 なのでは あり ませ ん。 多様 性 を 考える には、 差異 の 前提 と なる 土台 が 必要 となり ます。

企業 における 多様 性 も、 多様 性 を 作る こと そのもの を 目的 に する のでは なく、 ある 目的 を 達成 し たい と 考える「 同質 性」 を 持つ もの を まず 集め、 多少 の 環境 変化 にも 対応 できる ため の 手段 として 多様 性 を 確保 する、 という のが 本来 の 意味 での 多様 性 の あり方 です。

企業 にとって の 目的 とは、 企業 理念 や 企業 文化 に 賛同 し た 人 たち とともに 社会的 価値 を 生み出し て いく こと です。 その 目的 に 賛同 し て いる という「 同質 性」 を 前提 として、 年齢・性別・国籍・人種 などに 関係 なく、 異なる 才能 や 背景 を 持つ 人 たち が 集まる こと こそ が 真 の 意味 での 多様 性 です。

同様 に、 多様 性 が 成果 に つながる ケース は、「 デモ グラフィック の 多様 性」 そのもの が 原因 なのでは なく、 多様 な 知見・能力・価値観 などの「 タレント の 多様 性」 が 生まれる こと によって 結果的 に 組織 パフォーマンス を 高める こと が できる と 考え られ て い ます。

経営 における 進化 とは、「 新規 事業 の 立ち 上げ」 です。 新た な もの を 作り出し、 多様 性 を 維持 する こと が、 全体 の 生存 確率 を 高める こと に つながり ます。


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