企業再生には、地道に根気よく、会社を、組織を、人間を変えていく努力を積み重ねるしかない。儲からないことはやらない、無駄なコストは使わない、無駄なものは持たない、お客様の気持ちになって行動する、今日よりも明日は必ず何かよくなっていようと努力する、こうした当たり前のことが、本当にできている会社が、果たしてどれだけあるか。

これを長年にわたり徹底的に追求し続けているのが、今なお日本のエクセレント・カンパニーと呼ばれている企業群なのである。再生局面での、括弧のいいスローガンや戦略は、組織全体の士気を高め、ゴールを共有する上で重要である。

しかし、本当に汗をかいてやるべきことは、日々のさまざまな問題にぶつかりながら、解決のための仮説を考え、実行し、成果を見てまた修正をかけるという、PDCAサイクルを地道に繰り返すことである。