物流部門は中小企業に限らず、企業内では弱い存在です。コストと改善課題の塊と見られがちです。最近の診断でもそれははっきりと見受けられました。

物流分野で働く社員の多くは、営業には向かない口下手ですが、まじめにコツコツ仕事をこなすことに、やりがいを感じる方々が多いのではないかと思います。地味ですが、縁の下の力持ち的な仕事にやりがいを感じながら、業務をこなす人が多いのではないでしょうか。これは物流業界で働く方々にも共通する点だと思います。

中小企業に限らず、物流部門への社内評価がある程度あり、物流部門への人・モノ・金・情報の資源配分が適切に行われ、物流品質が高い企業は、業績も高いものです。なぜなら、物流企業以外は、最も最後に資源配分が行われる業務ですから、物流部門の最適化が図られていれば、企業のバリューチェーン全体の最適化が図られるからです。中小企業診断では物流部門がバロメーターだと思います。