『DXの神髄』安部慶喜・柳剛洋

DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは「RPAをはじめとしたデジタル技術を活用して、前者的に業務プロセス、組織のあり方、人の行動を変革し、新たな価値を創造できるようにすること」を意味する。DXはともすると、新しい技術やサービス(DXのD)に目を奪われがちだが、その本質は変革(DXのX)の方にある。

日本企業のDXを進めるためには、日本企業の業務プロセスや仕事のやり方、組織形態と運営方法、意思決定法、新技術やITへの取り組み姿勢などを変革する必要がある。

DXとは、単にデジタル技術を使うことを意味するのではない。次々とうまれてくる新しい技術を取り入れ、ビジネスや業務を変革していく力、すなわち「変革力」を組織内に形成することを意味する。