『資本主義再興』コリン・メイヤー

ビジネスは慈善事業ではないので、問題解決によって利益を生むことが必須だからだ。利益そのものには問題はない。肝心なのは利益がどこから来るかだ。他社のウェルビーイングのための問題解決から生じたのもなのか、それとも他者に問題を発生させたことで生じたものか。

問題のより根本的な部分、つまり「利益」に対する認識を改めることだ。

この20-30年で、企業の成果を株価という一つの尺度で評価するようになり、株価が企業にとって最も大きな推進力になった。

この単一の尺度の何が問題なのか。その答えは簡単だ。利益や株価は、本来評価すべきものを正しく測定していないからだ。それらは企業が生み出す利益や価値を正確に測っておらず、周囲の人々や環境にもたらす便益や損害を考慮にいれていない。