『ESG投資の成り立ち、実践と未来』本田桂子 伊藤隆敏
Whelan(2021)のまとめの結論は、次のようになる。
①サステナビリティ(ESG分野)強化による業績の向上は、短期ではみられないが、長期ではある。
②ESG投資の手法では、ESGインテグレーションが、エクスクルージョンよりもリターンが高い。
③ESG投資は、相場の下降局面、特に社会的・経済的危機の場合に(市場全体よりは)損失を抑えられる。
④企業のサステナビリティ向上が業績アップにつながる理由は、リスク管理の向上とイノベーションを多く起こさせるからである。
⑤脱炭素対応は業績を向上させる。
⑥ESG情報開示自体が業績を向上させるわけではない。