東日本大地震での特徴は配送先の数の多さであり、避難場所は指定されたもの以外も含めると約2000 か所もあり、各県の集積場所で止まっていました。
物資の滞留の理由は、震災で地方自治体が非常に大きなダメージを受けたことで情報が混乱していること、道路等が寸断されていること、燃料がないこと、ドライバーが確保できないことなど様々でした。これらの理由から、市町村の集積場所への輸送が滞ったり、さらに避難場所に配送できませんでした。
このために、県の集積場所では緊急支援物資が供給し続けられ、在庫が増えていくという状況が起きました。つまり、IN があってOUTできませんでした。
市町村の集積場所から各避難場所までの配送についても、地方自治体の対応には限界があり、物流事業者がトラックで輸送する体制に切り替えました。
初動段階での緊急救援物資の供給は、食料品など必要な物資の需要を想定しながら、とにかくプッシュ型で流していくことが必要です。