『Team of Teams』
特任部隊で我々は、新しいマネジメント手法に加え、自立型のリーダーシップという新しい考え方が必要だと気付いた。
上に立つ者の役割は、糸を引いて人形を繰ることではなくなり、共感によって文化を創造することになったのである。
うまく整理して、きちんと世話をし、成熟したときにすぐに収穫すれば、作物のできは非常によかった。菜園主の仕事は、植物が育っていけるよう環境をつくることだ。事前に準備して、気を抜かずに手入れしていれば、植物は直接手出ししなくても全部がひとりでに育つ。
時が流れ、特任部隊の司令官になった私は、新たな環境でうまく機能するリーダーシップとは、チェスより菜園づくりに似ていると考え始めた。
軍事行動においては一つひとうの動きを指示することは当然と思われるが、組織を育て、構造や手続き、ひいてはその文化を改善し、配下の組織が「賢く自立的」に動けるようにする方が効果的なのである。
チーム内のすべてが戦いに足しする共通認識で堅く結びついているため、勝手に行動できるわけではないが、どの部隊も、特任部隊全体との「意識の共有」によって手に入る情報を利用できた。
そして、全体の戦略を実現するうで最適の行動だとそれぞれが判断すれば、自由に実行できた。
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