『Team of Teams』

アルカイーダ という 組織 も 同様 に、 相互 ネットワーク に 密 に 覆わ れ た 21 世紀 の 情報化社会 の 申し子 と 言える。 彼ら の 行動 は 一般的 に「 正しく」「 効果的」 と 考え られ て いる やり方 から 大きく 外れ て いる。 しかし、 それ が うまく 機能 し て いる。   この 戦い の なか で 我々 は、 戦争 や この 世界 の 仕組み そのもの に対する 従来 の 認識 を 大きく 改める こと が 必要 だっ た。

そこで なじみ の ある 組織 形態 を 解体 し、 まったく 別 の 流儀 によって 組み立 て 直す こと に なっ た。 つまり 硬直 し た 組織 を 有機的 で 柔軟 な 組織 へと 取り換え た わけ だ が、 それ こそ が、 複雑 な 脅威 に 対処 する ため の 唯一 の 方法 だっ た から だ。 具体的 に いう と、 透明 性 の 高い 情報 共有( いわゆる「 意識 の 共有」) と 決定 権 の 分散 化(「 実行 権限 の 付与」)付与」) という 方針 を もと に、 軍 を 根底 から 構造改革 し た ので ある。

そして、 かつて の 効率 性 を 失っ た 縦 割り 組織 と ヒエラルキー の 障壁 を 取り壊し た。 我々 は 組織 の なか で 最も 小さい 単位 の 行動 を 観察 し、 それ を 三つ の 大陸 に またがる 数 千人 の 組織 に 広げる 方法 を 探し だし た。

つまり、 我々 は いわゆる「 チーム の なか の チーム」 ─ ─ 通常 は 小 チーム に 特有 の 敏捷 性 を 備え た 大きな 部隊 ─ ─ に なっ た の だ。 そこ では、 20 世紀 に 効率 性 を 手 に 入れる のに 役立っ た はず の 多く の 教訓 を 過去 の もの として 捨て去り、 軍隊 の 伝統 的 な 気質 や 組織 の 慣例 に 反する あらゆる こと を 実行 し た。 なぜなら、 21 世紀 には 別 の ルール を 持っ た 別 の ゲーム が 行わ れ て いる から だ。

2004 年 の イラク での 戦い は けっして 例外 では なく、 むしろ 新しい 常識 だ。 20 世紀 を 支配 し て い た 組織 の 成功 モデル は 産業革命 を ルーツ と し て いる が、 ひとこと で 言え ば その 時代 とは もはや 世界 が 変わっ て いる。「 効率 性」 の 追求、 つまり 資源 や 時間 の 最小限 の 投資 で 最大限 の もの を 手 に 入れる こと は、 かつて は 称賛 さ れる べき ゴール だっ た。

しかし、 現代 社会 において 有効 なのは、 既知 の( そして 比較的 安定 し た) 変数 群 を 最適化 する こと では なく、 常に 変化 する 環境 に 適応 する こと だ。 効率 性 では なく、 適応 能力 こそ が 重要 なので ある。


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