1990年12月に施行された物流二法は、新規参入事業者の急増ならびに市場競争の激化をもたらした。2003年4月には自由な経済活動の環境を前進させるため、貨物自動車運送事業法が改正され、経済的規制がさらに緩和された。1990年の貨物自動車運送事業法施行以降、トラック運送事業は規制緩和によって新規参入事業者が急増し、ピーク時の2007年には1.5倍以上に増え、6万3千社を超えた。

国土交通省が新規参入時の許認可基準厳格化や事前チェックの強化などを段階的に進めた結果、2013年度から新規参入事業者数が2年連続で約1割減少した。また、2015年度には新規参入事業者数が約2割増加する一方で、退出事業者が約3割も増加するなど、事業者数の減少が続いたが、2016年度は4年ぶりに新規参入が退出を上回り、総数で100社増加した。