冨山和彦『会社は頭から腐る』

多くの会社で、一人でできることにあまりにも多くの人間が関わる仕組みになっている。これでは、内部の調整をうまく進めることに、頭を使うようになる。内線にばかりエネルギーを消耗しているようなものだ。本当の戦いは、外で行われているにもかかわらず、である。管理部門、管理職、意思決定関与者のスリム化。そこには大きな効果を上げ得る、いわゆるロウ・バンギング・フルーツ(低いところにぶら下がっていて簡単に手に入る果実)がぶら下がっているのだ。