『永守重信の人材革命 実践力人材を育てる!』

永 守 流 の 組織 改革 で 重要 に なる のが、「 権限 委譲」 だ。 大学 の 現場 での〝 永 守 代行〟 とも いえる 副 理事 長 の 浜田 氏 は、「 永 守 理事 長 は いちいち 細かく は 言わ ない。 大きな 方針 を 打ち出し、 任せる」 と 語る。

永 守 氏 は 思い切っ て 権限 を 委譲 し、「 任せる」。 さらに 管理職 に対して も、 部下 への 権限 の 委譲 を 迫る。「 任せ て 考え させる」 こと で、 人 を 育て、 そして 組織 を 動かし、 活性化 さ せる こと を 常 と し て いる。

ただし、 ここ で 永 守 氏 が 注意 す べき と 指摘 する のが、「 責任 委譲」 と 勘違い し ない こと。 一般的 に、 権限 委譲 を する と 同時に、 責任 まで 放棄 し て しまう 管理職 が 少なく ない から だ。 「権限 は 渡し ても 責任 を 取る のが 管理職 の 仕事」、 永 守 氏 は そう 戒める。

つまり、 管理職 は、 権限 を 委譲 し た 後 も 常に 目 を かけ て い なけれ ば なら ない。 そこで 永 守 氏 は、 トップ や 管理職 などの 要職 に 就く もの は「 御用 聞き に なれ」 と 語る。