「新しいビジネス・リーダーとは、他人の意見の聞き役、意思伝達者、人材教育者であって、自らすべての意思決定を行うというよりは、むしろ適正な環境を作り出すことのできる、人々をやる気にさせるオープンな経営者である。
 かつては、そのような手腕は女性に特有なものとみなされていた。昔の農業社会では、家族と共同体との良好な関係の維持は女性の役割だった。しかし、その女性の直観力と他人に対する思いやりは、今日の経営者にとって必須の資質なのである。だが残念なことに、それは一朝一夕に身につけられるものではない。」(ヤン・カールセン著『真実の瞬間』ダイヤモンド社1990年51頁)

現在のリーダーシップ論では、傾聴やフォロワーシップなどがよく説明されます。一昔前とはかなりことなります。

「女性の直観力と他人に対する思いやり」の部分を読んでなるほどとおもいました。現在の日本のような成熟した社会で、サービスが重視される経済状況では、女性的な感性がとても重要となるのだと思います。女性の活用は非常に重要な経営テーマだと再認識しました。