自社の倉庫の2S(整理・整頓)の状況はいかがでしょうか。

2Sがしっかりできれば、倉庫管理が効率化され、在庫も見える化が容易となり、不良在庫も減り、キャッシュフローも良くなります。更なる効果としては、見学の際、顧客の信用が高まったり、銀行からの借り入れが受けやすくなるなどの副次的な効果もあります。

手順としては、まずそうこに詰め込まれている在庫と荷役道具以外の不要なモノ(包装資材など)を廃棄して、在庫だけにします。そのう上で、在庫の廃棄基準を社内でしっかりときめて、不良在庫としたものを廃棄します。

この基準は適宜変更してください。一度決めたからと言って変更しないと、市場変化に対応できません。柔軟に対応するべきです。その上でアイテムごとにまとめてください。ここまでが第一段階です。

アイテムごとにまとめられたら、2Sだけではなく在庫管理のレベルを上げることが可能です。

2Sとしては、白線を引いて、保管場所と通路、アイテムごとの保管場所の区別などを見える化してください。白線は単なる線ではなく、倉庫の決まり、規則です。簡単に踏みつけないようにするなど、倉庫管理の規則として社員の意識を徹底する必要があります。

作業者がピッキングしやすいように、一段目だけにラックを使用するなどもこのレベルで対応してみてください。先入先出で上に行くほどあとから入ってきた在庫を保管します。

ここまでくれば、アイテム管理から単品管理にまでレベルを上げることは容易です。

あと重要な基準としては、倉庫のベテランしかわからないような在庫管理を行うのではなく、パート社員でもすぐにできる、ピッキングの際に感覚的にすぐに場所が分かるように工夫が必要です。

物流ABC分析により、在庫の配置を決めるなどの手法もあります。またご説明をしてゆきたいと思います。