今年3月の日経新聞の私の履歴書では大和ハウス工業会社の樋口武男会長の記事が載っておりました。非常に楽しく読ませていただきました。

いろいろ思うことがあったのですが、大企業のトップも中小企業のトップも悩みもがくことは本質的には同じなのだろうということを改めて確信しました。企業規模が違えばビジネスの規模も経営資源の規模も違いますから、企業全体ではビジネスのダイナミックさということは雲泥の差があるのは間違いありません。しかし、企業トップ1人でできることに限界はあるのは同じですから、トップが苦しみ、悩むことは基本的には同じなのだと思います。

企業ですから成長を目指すことが求められています。トップが成長のために常に仕事について考え抜き、新しい取り組みに率先して取り組むとともに、トップ1人ではやれることに限界がありますから、協力してくれる社員を雇用し、社員を活用しながらビジネスをダイナミックに業務展開をする必要があります。

社員を雇用すればその給与を始めとして育成や活用方法など経営者としての考えることも増えますし、責任も増します。これは会社の大きい小さいにはあまり関係ないのだろうと思います。中小企業のトップは権限委譲ができない分、経営上のさまざまなことに追いまくられて大変ですが、企業のトップは大企業も中小企業も同じく厳しいのだと思うと、自分だけが苦しいのではないと思えますし、わずかでも勇気がでてくるのではないでしょうか。