コーチングは、問題解決と合わせて非常に重要なビジネススキルである。

コーチ(馬車)の責任
1.クライアントとともに、実現したい目標に道筋をつけ、探求し、明らかにする。
2.クライアントの自己発見を促す。
3.クライアントの中から生まれてくる解決方法や戦略を引き出す。
4.責任をもってクライアントを守る。

コーチの役割
「クライアントが日常生活やビジネスにおいて成果を得るように手助けするためのオンゴーイングのパートナー」
「学習・パフォーマンスを上げ、生活の質を高める」役割を果たす人
セッションで「耳を傾け、質問を投げかけ、クライアントがどんなことに焦点を当てて話し合うかを決めることにより、クライアントが行動を起こすように」する。
コーチングは「幅広い視点を与え、選択肢に気付かせること」で、クライアントの現状と目標、そして自発的な行動に焦点を当てて、それを促進してゆく。

ティーチングとの違い
コーチングの力点は、一人ひとりの内側にある可能性、能力、やる気、自発性、責任感、アイディア」などを引き出すことにある。教え込むのではなく、引き出す。
ティーチングがすべての人に対して、同じ内容を直治方法で伝える画一的なアプローチであるのに対して、コーチングは個々の相手に対して、指導すべき内容と方法を変える個別のアプローチ。

コーチングのエッセンス
信・任・認
信 「人間の可能性を信じる」「上司・部下関係の信頼関係を築く」
任「適材適所を任せる」「任せて任せず」
認「相手の良いところを見て、心にとめる」

コマンディングからデリゲーションへ
コマンディング
 一方的な指示命令。自発性の乏しい指示待ちとなってしまう。
デリゲーション
 主体性を引き出すために任せる。自立性の高い人材の育成。
経営のスピードを上げていくためには、現場で臨機応変な対応ができる人材の育成が不可欠。現場で、細かい実務的な改善が積み重ねられることが、業種の如何を問わず、競争力の源泉になる。任せっぱなしにするのではなく、任せた後、心理的なフォローのコミュニケーションが大切。

コーチングには、傾聴、質問、承認のスキルが必要となる。