「経営者は経営しなくてはならぬ」
経営者が肝に銘じるべき名言だと思います。是非、本書を一読ください。

 プロフェッショナル・マネジメントという最高の芸術は、?本当の事実?をそれ以外のものから?嗅ぎ分ける?能力と、さらには現在自分の手もとにあるものが、?揺るがすことができない事実?であることを確認するひたむきさと、知的好奇心と、根性と、必要な場合には無作法さをもそなえていることを要求する。これこそわれわれが拠りどころとしなくてはならない?事実データ?である。

ビジネスにあっては、ただ競争相手よりまさりさえすればいい。競争相手よりどれだけまさるかは、きみが定める基準による。しかし、きみはその基準によって定まった結果を達成しなくてはならない

あるマネジャーと別のマネジャーとの重要な大部分のゲームに勝てなくてはならない。。いは、そのおのおのがどんな基準を定め、満足すべき経営というものについてみずから定めた条件を満たすためにどれだけのことをするかということだ。マネジャーとしての私が果たしたITTへの真の貢献は、今言ったようなマネジメント(経営者と経営)の基準を、たいて
いの人が可能だと思っていたより上へ押し上げたことだ。私が固執した達成の水準は、会社のあらゆる階層に浸透した。われわれは背伸びし、手がかりをつかみ、経営し、目標を達成した。「経営者は経営しなくてはならぬ」というその概念を全社に行きわたらせること──それがいわゆるリーダーシップというものだと私は思う。リーダーシップは単に経営すること以上のものである。

リーダーシップは経営の核心である。数字をいじくったり、組織図を作り替えたり、ビジネス・スクールで編み出された最新の経営方式を適用したりするだけでは、事業の経営はできない。経営は人間相手の仕事である。

私の考えでは、リーダーシップの質こそ、企業の成功をもたらす処方に含まれる最も重要な成分である。 いうまでもなくリーダーシップとは、ビジネスであれ政治であれ戦争であれ、あるいはフットボールの試合であれ、共同の目的を遂げるために他の人びとをチームとして結束させ、自分のリードにしたがうように仕向ける能力である。