•動機づけには、何かを達成したいという欲求、認められたいという承認欲求、あるいは権力に対する欲求などに根ざすものなど多様なものがある。その中でも、クリエイティビティとの関係で注目されてきたのは、内発的な動機づけである。

•内発的な動機づけが、高いクリエイティビティに結びつくのはなぜだろう。例えば報酬に大きく動機づけられている場合は、与えられた課題に対して解決策を探る時には最も効果的・効率的だと思われるアプローチに集中する。十分に効果的あるいは効率的なやり方と思われるアプローチが見つかった場合にあ、さらなる探索は行わない。そのため、探索の幅や範囲は狭くなる。その一方で、課題に取り組むこと自体に内的動機付けがある場合は、人はさまざまな新しいアプローチを試すだろう。当然、探索の幅も範囲も広がる。これによって、クリエイティビティが高まる。

•これでの研究で、評価や監督、報酬など外的な動機づけによって内発的な動機づけが損なわれてしまう場合があり、そのような場合には、クリエイティビティはていかしてしまうことがわかっている。内発的な動機づけを損なわないように、むしろそれを保管してシナジーを生み出すような、外的な動機づけを設計する必要がある。


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